022 ラボ

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「……zZZZ



『……い! おいキミ!

「は! 教授! あー、すみません、実は寝てました

『実はもなにも見りゃわかるわい、それで研究は進んでおるのかね?

「えーと、何の研究でしたっけ?

『まったくキミは……

「いやーははは、それより教授、最近カタカナ語が流行っておりますね

『最近ってねぇキミぃ、まあいいけど

「ポリン、とか

『そうじゃな



「あの、教授? 応答がスピアブーメランではありませんか?

『投げやり、と言いたいのかね? 上手くもなんともない
 だいいちブーメランはきっちり戻ってくるもんじゃぞ

「良い返事です、合ってたじゃないですか

『用事が無いのなら黙っとれ


「じゃあ新しいポリン考えました

『じゃあ、ってねぇ……

「まあ聞いてくださいよ! その名も、ピクリン!
 孤高のポリン、毒1、MAPに80匹いる、即沸き!

『……

「どうですか?

『どうもこうもどうすんのそれ

「発明しましょう!

『嫌じゃよ

「え!? どうしてですか?

『わしはタイムマシーンが作りたいんじゃ

「ではピクリンにタイムトラベル機能を搭載しましょう

『嫌じゃよ


──────────


あれから50年が経った

そういえば、ラグナロクオンラインのアップデートはなんかまだ続いている
ジャワイダンジョンの裏MVPBossは酷かった、ほんと
あと、一周してカタカナ語が流行ってるのは笑える
キムタク(遺伝子組換済)だってさ
最近のセンスわかんねーよ


教授が生きている間に研究がほとんど進まなかったのは
僕のせいかもしれない

なんて考えた事はないが、
結局僕は、タイムマシーンの開発を続け
今、その試作機が完成した

……教授は幸せ者だった、と思う
あんな(こんな?)無茶苦茶な研究にもついてくる助手がいたし
まあ、僕だけど

さて、今は、僕一人だ
だからこれに乗って試すのは、僕だけなんだ
時間を遡れば歴史に干渉する恐れがある、なんて言うよね
言う、みんな言う、はず

でも、誰も止めないからスイッチを押した


──100000──

──99999──

あー

カウントダウンの設定、ちょっと長すぎたな



──4──

──3──

──2──

──1──

── ──




sl022.jpg


「……zZZZ



昔の僕だ、若いな


……僕?

あれ、僕は、どっちなんだ?

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | TrackBack(0) | 01−25
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