067 デッドリー

sl067.gif

ネクロマンサーになる
あたし、今そう決めた

魔法は当然666、その邪悪な数字にはラギッドゾンビも骨抜き
そんな上司でいたかった、派遣に優しくしたかった
夢のイービルランドで笑顔を引き出したかった
なのに本当の取り巻きはスローターなんだね……鎌とかほんとオーメン……
理想は現実程度に腐ってたんだ

サンクチュアリの痛みに耐えながらスタッフオブカーシングの目が光る
こいつも苦労してるんだ、解放してあげたいな
だから精錬した
「要らないけどさ」
と言えば成功するシナリオを使う
その確実なジンクスが不運な犬の遠吠えにのせて不吉の月まで届く
そして+9になったところで気付いた
本当に欲しかったものは骨髄まで通じ合える仲間だったんだ、って
悔しい! 捨ててしまえ!!
でもここで三途の川の先まで投げたら修羅に当たりそうだし
ずっしり暗めの阿修羅を撃たれたくはないし
だからそっと床に置いた
ああ、どこかの昔のアイドルみたいだね、なんて感慨、
そのフラグでウォーロック(お前も闇属性のくせに)が現れるのだろう
こっちがスミス以下3匹で必死になって最後ボスに破壊の鉄球めりこませている隙に
ディーン、レックスクリムゾンロックが炸裂
ムナックみたいにはなりたくない!
ムナックみたいにはなりたくない!
ムナックみたいにはなりたくない!
だが奇跡、信じぬものは、生き返る
なんと範囲に巻き込まれた床のスタッフオブカーシングが覚醒
反撃のオートスオペルでウォーロックが呪に落ちてしまえばもう感染
世界中のみんなが呪われた
のはずがそこはやはり不死、
わたしも当然フェニ尾で一撃だった
ああ……魔列車先輩、いまそちらへ……デッドリー


ギルドメンバーは止めるかな
あたし、今はまだウィザード



 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

066 お座り

sl066.png

「ねねね!
 梱包剤のあのプチプチのシートつぶしてる間にLvが上がってた!
 えっと、クッキー包んでたやつ
 サクサクだよ?
 こんどあげるねw


──────────

「はい、じゃあ、今日はそんな感じで座っていきます



 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

065 欲欲

sl065.png

満月が近いてきた

渇いた歯車は外れ
一つ一つがゆっくりと遠くへ離れていく
望めど繋がらず、そしてもう、望まない事を止められない

誰もが満ちることを幸せと呼んでいて
それが恐ろしい、恐ろしい、恐ろしくて、
感情が攫われる

独り言はどこに薄まりもしなかったはずなのに
お返しの菓子を持つ手が伸びてきた
外套で首を絞める風が、
嫌悪の形をした葉を揺らして
時間と現実の音を突きつける
そしてはじめから居もしない馬は真っ二つ
誰に助けを求めようとも
何に追われているのか
走って振り切ろうとしても遅い

それは魔王だから

思わずと思い、
ただ掠めて去ることを待つ

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

064 オーラ

sl064.gif

私が毎日通り過ぎる道の脇に
小さな狩場がある

いつの頃からだろうか
その中で延々と剣を振る男が現われた
朝から晩まで毎日毎日
男は休む事も無く狩り続ける

ある朝
私は男に問うてみた
「お前は何を思い、ここで狩り続けるのか」

男は答えた
「この世の情勢を私の経験値と掛け
 只々、今より先を目指すだけだ」

そう言うと男は、
今日も同じ作業を繰り返す


レベルはもう、上がらない

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

063 キャラ付け

sl063.gif
 
「狩ってくれて? 
 1体のお座りとルーンナイトとワンダラーがハント

『は? ベツにいいけど、バランスわりーな

「勝手に片手に『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』

『本は置け

「ごめんウーメン

『なんなんだよ


──────────


「ナイフでライムを切り刻んで
 あんたのサンタと飲みに行く

『……

「あたしはスカして悲しみ語るし
 おまえは手前のグラスを枯らす
 お互いどっちも、
 ニッチもサッチもいかないビッチ


『……ねえ

「それ聞いたら満足? 嘘ついたら反則?

『いや、あんたっていつもそんななの?

「そんな? どんな?

『いちいち韻を踏むな

「うーん。。。 えーと。。。
 あ、そうだ
 『この森を抜けたらモロコシを食えるな』
 な? どうだ?

『意味わかんねーよ

「でも、こういうキャラ付けなの

『めんどくせー設定だな!

「嘘、道中こじつけたの

『めんどくせー決定だな

「真似してるの? でも、それへたくそw



「照れてたでしょ

『一切うっさい

「wwww

『こういう設定なんだよ

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

062 しょうらいのゆめ

sl062.gif

『しょうらいのゆめ』

ぼくは、しょうらいになったら
ぜったいにりょうてけんのルーンナイトになりたいです
なんでかと言うと
とてもはやくてつよいからです

まえはぼくは
うんてんしゅになりたいと思ったけど
となりの家にいるお兄さんにいうと

「それみじっそうだよ」

ってなんじゅっかいも言うのでやめようと思いました

お兄さんはつよいです
そくどポーションがのめるからです
へやの中でけんをふるのをみせてくれます

「ツーハンドクイッケン! ツーハンドクイッケン!」

ってすごいはやさでいっぱい言います
はやいのでかっこいいと思います

そとではぜんぜんやってくれないけど
ぼくがしょうらいになってから
ふたりできょうきそくどになりたいです

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

061 機械人形

sl061.gif

えーはい、本日はね
僕と一緒に機械人形の歴史について学びます
最近クエストを終えた方も多いのではないかとね
まあ順に解説していきますからね
ではまず第1世代の説明です

 純粋機械骨格に人工心臓を入れ、科学的に作られた人工肌を持っている。
 頭脳には魔法スクロールを応用した「記憶スクロール」を組み込んだ球形機械頭脳を使用。
 機械骨格を使用しているため、質量が大きくなる。
 また、限定的なスクロール容量なため、複雑な学習ができず、
 人間的な感情表現が不可能という二つの欠点がある。

まあ簡単に表せばターミネーターですかね
では機械人形師キル・ハイルさん渾身の第1作目がこちら



sl061b.jpg

なんかいっぱい作っちゃった!!
惜しい! これは惜しいねー!
いやー外見はほぼ完璧なんですけどねー
おんなじの何体も並べたらどう見てもロボだって!

しかし、そんな失敗を踏まえて誕生したのが次に紹介する第2世代なのです
はいでは説明を読んでみましょう

 第2世代の機械人形はセージのスクロール作成、
 アルケミストのホムンクルス製造等を応用した新しい機械人形。
 第1世代同様に機械骨格と人工心臓を動力源としているが、
 ホムンクルス製法を利用した人工ボディーを備えている。
 また、「記憶スクロール」の10万倍以上の容量と耐久性を持った
 「圧縮記憶スクロール」によって、より人間に近い学習が可能。

まあサイボーグ009みたいなもんですかね
でも5体作られた中たった1体しか現存してないので数が足りませんね
前回作りすぎたからってこれは少なすぎでしょう!
さて、そんなプレミアムな機体が彼です



sl061c.jpg

おお! これはかなりの出来じゃないですかね!
外見も人間らしい、というか人間の中でもかなりイケてるほうです!
よし、では早速起動させてみましょう

キエル、発進!



sl061d.jpg

ブォオオオ! ってあかーん!!
いやいやいやいや、はみ出しすぎ!
科学者ってのは大抵どこかしらズレてるもんですがさすがにこれは人外でしょう
いやあメカメカしいなんてもんじゃない!

まあしょうがない、限定生産だとプライドが出ちゃうんです
この問題点を解決してくれるのがついに登場、第3世代なんですよ
その説明がこちら

 機械骨格を使わない純粋なホムンクルスのボディーを持ち、
 擬似ユミルの心臓の欠片を改造した人工心臓を動力源としているため、
 人間のような生体機能を持つことが可能。
 記憶スクロールは、第2世代に使われた「圧縮記憶スクロール」を改造した物を使用。
 第2世代のスクロールより性能は落ちてしまうが、
 安定性は上がり生産コストを抑えた量産型「圧縮スクロール」となる。

出ましたお馴染みユミルの心臓の欠片
そろそろユミルの心臓付き携帯電話とか登場しちゃうんですかね
そんな鳴り物入りで登場した第3世代が彼女です



sl061e.jpg

素晴らしい! ここまで生身を感じさせるとは!
これで先行生産された試作機だというのですから驚きだ
もちろん後継機が作られました!
ええでは見ていただきましょう
さあ! あの彼女をベースになんということでしょう!
匠の粋な計らいによって!



sl061f.jpg

どっからどうみてもロボに

……あああいけない! これはいけない!
どうして! どうしてこんな悪夢のリフォームになってしまったのか!!

だがしかし!
今回僕は、スペックの公開されていない次世代機
そう、第4世代プロトタイプの撮影に成功しました!
これは実に貴重なフィルムです!

さあ、それではどうぞ!



sl061g.jpg

すげえええええマジ半透明だああああ!!
これ全身クリアパーツじゃん!!
……
ってそんなんいまどき子供でも食いつかねーよ!!
いつのガンプラだよ!!

いやーしかし、良いんですかね
だって第2世代とまったく同じ形ですよこれ
原点回帰とかそういうのにはまだ時期尚早だと思うんですけどねー

ってあれ、エリザは?



 
posted by zusuyo at 00:29 | 51−75

060 誰ニモマケズ

sl060.gif

湾にも負けず

皿にも負けず

魚にも奴のクリエにも負けぬ

気丈なこころをもち

慾にまみれ

すぐに怒り

いつも「w」と笑っている

一日中騎士四人と

修羅と大量のござるに囲まれ

あらゆることを

自分を倍の勘定に入れ

よく見聞きしても分からず

そしてすぐ忘れ

プロの南の臨時の広場の

大きな人だかりの中心にいて

東に高時給のパーティあれば

行って座ってやり

西にレア出た人あれば

行ってその分配の半分を貰い

南に引退しそうな人あれば

行って遺産あずかろうか? といい

他の女子の話題があれば

つまらないからやめろといい

逆境の時は嘘の涙を流し

狩りの間はわざとおろおろ歩き

みんなにかわいーと言われ

怒られもせず

話題の中心からもれず

そういう姫に

わたしは

なりたい

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

059 最強のMVP

sl059.gif
 
本体はHPこそ低いもののかなりの堅さ
各種属性チェンジも習得しており、弱点を突くことは至難
念属性になることさえある
そして少しでもHPが減ると無限にヒールを撃つ
そのうえ各種状態異常に耐性を持ち、
もし状態異常に掛かったとしても一瞬で解除

その取り巻きに経験値は無く、
使用するスキルは攻守多様で個々のステータスも高い
しかも倒されたとしてもすぐに再召喚される

僕は、アークビショップ(女)より強いMVPを見たことがない

 

 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75

058 重量

sl058.gif

「私の父は、私が幼いころに家を捨て出て行きました
 しかし残された母の女手一つでは、やはり生活が厳しく
 毎日、近くの八百屋で葉クズを貰い、
 それを料理することで二人なんとか食べていける状況でした
 そんな辛い日々で歳を重ねた私は、何もかもに嫌気が差し、
 生活を、父を、挙句には母すらも憎むようになりました
 そして、それらから逃げるように騎士団へ入団を志望しました

 母へ仕送りをすることで見えない罪から許されようと、
 がむしゃらに狩りを続けていたある日、一つの高額レアを拾ったのです
 しかしなぜかパーティメンバーの反応は薄い
 そうか……! 私がレアを拾ったことに気付いていない様子でした
 狩りを終えた私は……
 精算いりません と一言だけ残して
 逃げるようにその場を後にしました
 そして、その時のレアを売ったお金で買ったのがこの槍です
 スパイラルピアース!!




──────────

「今日もあいつがMVPか

「ああ、一撃で色々沈むな

「さすがギルドで最も重い男



 
posted by zusuyo at 00:00 | 51−75